タイトルは『異物』で、宮古島在住の小説家、永坂壽(ながさか・ひさし)さんの力作だ。南の島の暮らしを、幻想的でありながら、妙にリアルに浮き彫りにした味わい深い物語である。
詳細は、追ってまたご報告するつもりだが、宮古島つながり、というか、宮古島でいつも泊まるゲストハウス「ひららや」つながりで作り上げた本で、僕自身、感慨深いものがある。
著者の永坂さんは、宮古島の酒場のオーナーでもあり、ミュージシャンでもあり、ひょんな縁で(新宿ゴールデン街にあるバー「鳥立ち」に端を発する)宮古へ滞在したおり、永坂さんの酒場に通い出して、知り合った。
カバーの写真は、ひららやで知り合った東京のフォトグラファーの和田剛さん、本トビラの装画は、ひららやのスタッフをしている放浪の画家アマネさん、それに、「ひららや」のオーナーのヒロさんに、ガイア直売店(?)として、『異物』の販売を引き受けていただいた。
人と人とのつながりとは、不思議なものである。
そして、今日10月9日は、ひららやを紹介してくれたチハルちゃんと、永坂さんの結婚パーティの日だ。末永くお幸せに。新しい小説、新しい音楽、新しいカクテル、大いに期待しています。
(和田文夫)