2016年07月20日

『孤島の発見 パート2』へ再始動(その2)

●2016年7月7日(木)前浜〜東平安名崎

1951年からの気象観測の統計で、観測史上2番目に遅い発生だった台風1号・ニパルタック。進路予想では、台湾を直撃するコースをとっていた。友人からメールがきたが、メールの件名が「嵐を呼ぶ男」となっていたのには苦笑した。台風は恐ろしい。だが、これまで生死の境をさまようような経験をしていないせいか、僕にとって台風は、ある種、祝祭のような、地球にとってのハレの日のような姿に映る。雲を撮りたくて、まずは与那覇・前浜へ。圧巻の雲が湧いていた。

2016-07-07-DP0Q1691.jpg
(与那覇・前浜にて撮影:写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP0 Quattro)

これまで、宮古島でも、何度か台風に遭遇した。気圧のせいなのか、妙に、胸が騒ぐ。ついつい、東平安名崎へ引き寄せられてしまう。幸い、この日は、台風の影響はそれほどなかったが、灯台下のサンゴ礁には、東シナ海から、うねりが届いていた。が、さほど大きなうねりではない。宮古の人のなかには、この岬の突端から水平線を眺め、そのはるか彼方にニライカナイ(理想郷)を思い浮かべたそうだが、僕にとっては、この岬こそが、ニライカナイのように見える。いずれにせよ、エメラルドグリーンだけではない宮古島の魅力、地球の荒々しい呼吸のような力が満ちている。

2016-07-07-DP0Q1693.jpg
(東平安名崎にて撮影:写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP0 Quattro)

posted by サンシロウ at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ★編集日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176147603

この記事へのトラックバック