(伊良部大橋:写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP0 Quattro)
よく晴れわたっていたので、伊良部へ向かった。
うだるような暑さだが、それこそ、宮古の本領というものだろう。
あっぱれな空の青さと、純白の、伸び上がるように、立っている夏雲。
うっとりとして、しばらく眺めてしまう。
雲を敬愛するのもおかしな話だが、自然とそんな気分になるので、致し方ない。
(牧山展望台へ至る道:写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP0 Quattro)
久しぶりに、牧山展望台へ向かう。かつては、展望台のすぐ下まで車が入れたが、
進入禁止の柵があって、手前の駐車場に車を停めて、のんびり歩きはじめる。
たしか、途中に御嶽があったような気がする。そう思いながら歩いていると、
遊歩道が何本か、交差している。前は、気づかなかった。
やはり、じっくり歩かないと、いろいろなものに気づかないな、と教えられる。
樹々のトンネルは日の光をさえぎり心地よいが、涼しいわけではない。
それにしても、静かで、森の精気が濃い。
人のものではない、なにか力強い精気というか、気配が漂っている。
(牧山展望台:写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP0 Quattro)
遊歩道を行ったり来たりしていたので、ずいぶん時間がかかって、展望台に着く。
階段を上りきると、修道院でよく見かけるアーチが出迎えてくれる。
そのアーチの向こうに、宮古本島が、額縁の絵のように収まっている。
なんとも、気が利いている。
この緑と蒼の光の世界を眺めていると、幻想のなかに入りこんでしまったような気分にいつもなってしまう。