2008年05月23日

宮古島日記 2008.5.23

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和田剛さんの写真展の終盤。
連日、ギャラリーに詰めて接客していた剛さんが、ぽつりと言った。
「ちょっとだけ息抜きをしたいんだよねえ」
写真展のスタッフのアマネさんとアヤちゃんに無理を言い、数時間、オフの時間をもらうことができた。
気持ちは、痛いほどよくわかる。
写真展では、地元のさまざまな方にお会いすることができ、暖かい言葉をいただき、大いに刺激にはなったのだが、宮古にいて、一度もビーチへ行けないとは、すこぶる寂しい。
そこで、僕にとっても懸案だったライオン・ビーチへと向かう。
もとはといえば、宮古・間那津のカレーショップ茶音間(ちゃのま)のオーナーの奥さんが、自宅ちかくの、ほとんど人の行かない美しいビーチに、よく息子さんを連れて泳ぎに行く、という話を耳にし、一度、行ってみたいと思っていたのである。
ちょうど、ゲストハウスひららやに泊まっていたハルちゃんも探検したいとのことで、3人で、曇天の午前中、ライオン・ビーチを目指して車を走らせる。
農道から、ジャングルまがいの獣道に入りこむと、本当にこんなところにビーチがあるんだろうかと3人とも、疑心暗鬼で頭をひねる。
さまざまな種類のチョウが舞う、うっそうと茂ったジャングル模様の隘路を進んでいくと、やがて小さな空き地が出現。
なんと、軽自動車のジープが一台、すでに駐車している。
車を降りて怪しい小道を辿っていくと。
突如、ビーチが出現。ライオン・ビーチのようだ。

貸切。

エメラルドブルー。    
ひっそりと打ち寄せる波の音だけ。
のんびりと流れゆく屈託のない雲。
とりあえず、シュノーケリングをし、泳ぎ、沐浴し、汀に寝そべり、3人は、思い思いにからだを解き放っていく。
だれもが言葉少なく、ただただ微笑んでいるだけだ。
しばらくすると、雲の切れ間から、青い空が顔を見せる。
剛ちゃんもハルちゃんも、小学生としか思えない表情をしていて、大いに納得できた。
そしてまた、孤島に教えられる。
人は幸福を追い求めて何かをしようとするが、そのことで幸福から遠ざかっていくことに気づかない。
幸福は、すでにそこに横たわっているのだ。
(和田文夫)
posted by サンシロウ at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに宮古島
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