2009年04月19日

読書日記(009)2009年4月19日

『Gift』市橋織江(写真)



先日、写真家の和田剛さんから勧められて買った本が届いた。

ページをめくるたびに、ため息がもれる。

特にテーマはないようで、国内外をふくめて、
さまざまな場所で、さまざまな被写体を撮った作品集だ。

東京ドームがあるかと思えば、金閣寺、富士五湖、
アイスランドの少女がバイオリンを弾いている写真、
花、動物、牧場の羊、ブラジルのレンソイス公園、
セネガルのキリン・・・。

僕にとってはほとんど興味がない被写体なのに、
写真から目が離れない。魅入ってしまう。
これは、いったい、どういうことなんだろうか、
と迷路に足をふみいれた気分だ。

もっとも惹かれたのは、その色合いだと思う。

くっきりとしているのに、ぼんやりとしている。
鮮やかなのに、淡い。
硬質なのに、やわらかい。
ひっそりしているのに、元気がみなぎっている。

この写真は、いまひとつわからないな、あまり好きではないな、
というのが1枚もないことに気づいて、さらに驚く。

世界がこんなにも穏やかで、暖かく、豊かなのに、
人間はいったい何をしているのだろう、
などという懸念もわいてくる。

ふと、思う。

世界がこんなにも美しいことを、僕らは日々、
忘れていやしないだろうか。

そんなあなたに、ささやかですけど、
ちょっとした贈り物をします。

Giftというタイトルに、もし、そういう想いが
こめられているとしたら、この写真集は、
たしかに最高の贈り物だ。

すばらしい写真集だと思う。
誰かに、贈りたくなってしまった。
posted by サンシロウ at 02:10| Comment(1) | TrackBack(0) | ★読書日記
この記事へのコメント
んじゃ図書館へ行ってみるかな。
Posted by ワタナベ at 2009年04月19日 20:59
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