
[photo: 白砂の道は、島民が早朝に掃き清める]
2006年2月3日(金)7日目-前半 石垣島/竹富島
ついにきた、朝からの快晴。
身体もなんとなく、久々の青空に勘づいたようで、
目覚ましよりも早く目が覚める。
石垣の島宿、月桃屋から離島への桟橋までは、歩いて約12分。
澄んだ空気が気持ちよい。日の出時刻は7時25分。
石垣と台湾は270キロしか離れていないが、
石垣のほうが時差で1時間早い。
だから台湾では同じ時刻、空はずっと明るく、
ちょっと時間を得した気分になる。
街のいたるところに、選抜甲子園初出場の八重山商工を
応援する横断幕が掲げられている。
離島桟橋に着き、船で竹富へ。
その独特の街並み、文化を知ろうと、多くの観光客が訪れる。
昔ながらの赤瓦、木の電柱、石の塀、そして真っ白な砂の道は、
初めて訪れる者をホッとさせる。
竹富は大きな島ではないので、
レンタル自転車でまわるのがちょうどよい。
カイジ浜で、星の砂を探したが、
見つけることができなかった。
観光客が砂を持ち帰るため、
現在ではほとんど見られなくなったのだという。
8時半を過ぎたというのに、太陽はまだ、島の東寄りに傾いている。
カイジの海と、空のコバルトブルーの色が似ていて、
海の空の境目が分かりづらい。
境目を探そうと目を凝らすと、真っ青なキャンバスに
す〜っと吸い込まれていきそうだ。
カイジ浜からコンドイ岬に移動するころ、
ようやく浅白い光が島全体を包み込む。
道端のピンクのハイビスカスが、
久しぶりの光を待ちわびていたかのように、
目一杯その花びらを広げる。

[photo: 水牛車でノンビリと島を観光。おじいが三線を弾きながら、
ガイドをしてくれる。ハイビスカスを頭に飾る水牛が可愛い]
コンドイ岬は白砂のビーチ。
遠浅で、見るだけではもったいない、泳ぎたくなる浜だ。
波は穏やかで、陽の光を優しく照り返している。
沖に浮かぶ船を眺めていると、「竹富は初めて?」
と見知らぬ中年女性が話しかけてきた。
彼女は石垣出身で、現在は兵庫に住んでいる。
久々の帰省ついでに、島散策を兼ねて、
竹富の知り合いのおばあを尋ねてきたらしい。
兵庫に降る雪の話からはじまり、
竹富にとって観光産業は特に重要な事業であること、
島民は少しずつ島を出て行っていることなどを話し、
今日の夕方の便で自分も兵庫へ戻ると言い、去っていった。
火番の盛、なごみの塔を観るころには、
汗ばむほどの陽気になった。

[photo: なごみの塔から集落を臨む]
ゆったりとした気分で島を一周。
そして、少し気分を切り替えてペースUP。
午後は石垣へと戻り、レンタカーで石垣島をまわることに。
目的は青空の下に輝く、川平湾だ。







