2010年02月04日

天音画集『おかえり』(5)2010年1月31日(日)〜2月2日(火)



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(「雨のルンビニ」 (C) amane )


1月31日(日)、那覇空港着陸前のアナウンスでは、
「到着時刻、午後4時の那覇の気温は、24度・・・」
はー、とため息が出る。

空港からモノレールに乗り、美栄橋で下車。
宿へ行くとちゅう、書店をのぞく。
店内には、弱いながらも、クーラーが入っていた・・・・。
うーむ。

宿につくと、Tシャツ一枚に着替える。
水道の水が、暖かい。

那覇にいる放浪(?)の画家、アマネさんの画集が出版まじかだが、
今回は、色校正をもって、打ち合わせ。

かなりの修正が出てしまったが、本というは、そういうものだ
と最近思っている。
トライ&エラー。
あるいは、まだ見ぬ荒野。

ある着地点が決まっても、さらに先へ行きたくなる。
イメージが具体的に固まってくると、さらにそれを
練り上げたくなってくる。

現代では、電話やメールやPDFで、いくらでも連絡がとれる。
しかし、面と向かって話し合うことの大切さを今回も痛感する。

というより、メールや電話で、大切な想いがどれほど伝わるか、
僕らはそれをすっかり忘れつつあるようだ。
別の言い方をすれば、メールや電話では、こころのうちは、
ほとんど伝わらないのだ。

自分がもらった、あるいは送ったメールを見れば、よくわかる。
本質的なことなど、ほとんど書かれていない。

アップした画は、だいぶ昔に描かれた作品。
「雨のルンビニ」。

「ところで、アマネさん、雨のルンビニ、僕の好きな絵ですが、
ルンビニという言葉の響きも好きで、この名前は何ですか?」

アマネさん、穏やかに微笑んで、
「ブッダの生誕の地名です」

どれほど年を重ねても、私はあいかわらず無知きわまりない。
そんな那覇の夕べだった。


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那覇ではいつも、老舗のゲストハウス「柏屋」に泊まる。
アマネさんに紹介してもらった宿だ。

いつもPC持参なので、個室を予約する。
最初からずっと、同じ部屋があてがわれている。

角部屋で、すぐに屋上に逃げられるので、
最近では、「ゴルゴの間」と呼ばれている。

私の写真集「孤島の発見」を宿で販売してくれることになり、
販促のために、額装した写真を何点かあずけたが、
その1点が、ゴルゴの間の壁にかかっていた。
ありがたいことだ。


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柏屋へ行くと、いつも屋上へ足を運ぶ。
屋上というのは、心ひかれる場所だ。

ほんのすこしだけ、世俗と離れることができる。
いや、というより、広場の孤独、といったようなものだ。

その日の屋上は、ほのぼのとした小春日和で、
いや、初夏の雰囲気ともいえる。
うららかで、ぼんやりとした雲が流れ、汗ばむほど。

できれば、そこに1週間ほどいたいと切に思う。

そんな那覇の出張が、あっという間におわり、
2月2日夜、帰途へつく。
羽田着陸の少し前、機内アナウンスが流れた。

「羽田の天候は曇り、気温4度・・・」


posted by サンシロウ at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■『おかえり』/天音
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