タイトルは『孤島の発見』で、ガイアで企画・執筆した本である。
書名:孤島の発見
沖縄・宮古島 原初の力を浴びにゆく
著者:和田文夫
仕様:カラー写真95点収録
A5判ヨコ(タテ14.8×ヨコ21センチ)
ソフトカバー、112ページ、4色刷
発行:ガイア・オペレーションズ
発売:英治出版
定価:1,890円(税込)
2003年に初めて沖縄・宮古島へゆき、少しずつ、島に惹かれていく。
年に4回ほど、宮古島を訪れるようになり、折りにふれて撮りためたスナップ写真をならべた。
そこに、エッセイとも詩ともつかぬ短文を付して、1冊のビジュアル本にまとめたものが本書だ。
巻末には、『異物』の著者・永坂壽さんの解説を掲載。
また、宮古島の略図と簡単な地誌データ、撮影場所を明記したサムネールも収録したので、宮古島のガイドブックとしても活用できる。
なぜ宮古に惹かれたのか。
最初は郷愁だった。
子どものころの、失われた時間と空間の記憶がシンクロしたのだろう。
貧しかったけれど、毎日が新鮮だった子ども時代への憧憬。
生きるということがシンプルで、力に満ちあふれていた日々。
何度か宮古島を訪れるうちに、知り合いも増えていった。
同時に、未知の島は既知の土地になり、暮らしと旅のあいだで宙づりになった。
それでも、訪れるたびに新鮮な発見があった。
圧倒的な雲。
ゆるやかに流れる時間。
サトウキビ畑を吹き抜けていく風。
海と空の美しさ・・・。
それらは、絶海の孤島がもっている原初的な力によるものではないか、と思いはじめた。
自然は複雑だが、作為的ではない。
ありのままに感じ取れるものがあれば、それだけで充分だと思った。
もしこの写真集を見て何かを感じたり、匂ったり、メロディが聞こえてきたら、ぜひ一度、宮古島を訪ねてみてほしい。
(和田文夫)
先日、和田さんともお知り合いのはずのH先生から、こちらの「孤島の発見」を貸していただき大変癒されました!
宮古島、とてもとても素敵な所ですね!是非訪れてみたくなりました。
実は私、先月に八重山諸島を一人旅で始めて訪れまして(しかも勢いで)島の風景や自然や人々の素朴な温かさに大変癒され、想像以上の感動を得てきたばかりなんです。
やはり宮古と八重山は少し雰囲気が違うのでしょうか?私の勝手な想像では、八重山方面の方が観光地化されているのかなあ、という気がします。とはいえ南の島ならではのアノ情景は恐らく共通で、初めて訪れる者には大感動なあでしょうね。
刻々と変わる雲の形や、何てこと無いはずの風景、色んな青の海、大きい夕焼け、質素な民宿、島野菜、オリオンビールなどなど・・先月の楽しかった旅の思い出がよみがえるようでした!
くたびれたり、些細な悩みに翻弄されましたら「孤島の発見」開かせていただこうと思います。