
(写真をクリックすると拡大します/シグマ、DP2 Merrill)
3月5日。昼顔が生い茂るフェンスから道を挟んで、
電照菊(でんしょうぎく)の畑が広がる。
最初、ホテルアリビラの最上階のバルコニーから見たとき、
漆黒の畑のなかで光る無数の光の得体が知れず、
大いに気になったものだ。
読谷村は菊の産地で、電照菊による抑制栽培が盛んだ。
菊は、日照時間が短くなると花芽を形成し、やがて開花する性質があるという。
その性質を逆手にとり、花芽が形成される前に人工的に光をあてることで、
開花時期を遅らせる方法が電照菊ということだ。
新宿歌舞伎町とおなじく、昼日中の光景は、夜にくらべて拍子抜けしてしまうが
整然と植えられた菊の畑は、圧巻だ。