2010年02月22日

新刊のご案内 ★ 『おかえり 天音画集』天音著

天音さんとは、5年ほどまえ、宮古島のゲストハウスひららや
で知り合った。天音さんは、那覇や宮古を放浪しながら、気が
向くと、水彩色鉛筆で絵を描いていた。ジャズや文学などの話
で意気投合し、そのうち画集を出しましょう、と安請け合いし
てしまったが、それがようやく実現して、ほっとしている。


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天音さんの作品は、やわらかく、おだやかで、見る人の心に一
陣の風を感じさせる。ときには涼風であったり、南風だったり、
疾風だったりもする。

作品の一部をご紹介しよう。


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天音さんにとっては、ひたすら、光を追い求めて、それを再現
したいと思っていたようだ。飽きずに空や雲を眺めていた子ど
ものころのように、この画集を眺めていただければ幸いである。

ささくれだった心が少し丸くなり、疾走しつづける時の流れの
なかで、安らかなスペースを与えてくれるかもしれない。

見本が3月2日に届く予定で、発売は、3月8日ころの予定。


   『おかえり 天音画集』天音著、和田文夫著
   GAIART-COLLECTION 03
   (『沖縄正面』につづく、シリーズ第3弾)

   サイズ=タテ16.8×ヨコ16.8センチ
   本文4色刷り、総頁数48頁、ソフトカバー

   定価 1,890円(税込)
   発行 ガイア・オペレーションズ
   発売 英治出版

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2010年02月19日

天音画集『おかえり』(7)2010年2月19日(金)


天音画集『おかえり』は、いよいよ来週、印刷に入る予定だ。
見本が上がってくるのが、3月2日の予定。

企画の話が出てから5年の歳月が流れた。
感慨、ひとしおである。

天音ファンのみなさんには長いことお待たせしましたが、
ぜひご覧いただければ幸いです。

さて、天音画集『おかえり』には、わずか2枚だけだが、
私の写真も収録させてもらった。
1枚は、宮古島で撮影した月夜の写真。


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((C) fumio wada)


2008年12月12日に東平安名崎で撮影したもので、
その年、月が最も地球に近づいた日の満月だ。

もう1枚は、逗子海岸の写真で、ブログでも紹介したものである。
これも、同じ月の28日に撮影したもの。


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((C) fumio wada)


冬晴れの日に特有の、赤、黄土色、黄色、黄緑、緑、青が
重なり合った夕景である。
これほどグラデーションがくっきりと出ているのは、珍しいかもしれない。

上記の2枚を、ここではまったくトリミングしていないで載せた。
天音画集でどのように使われているか、お楽しみいただきたい。
(和田文夫)
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2010年02月05日

天音画集『おかえり』(6)2010年2月4日(木)



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3月初頭に発売予定の、アマネ画集『おかえり』の最終カバーデザインが
今日、デザイナーから送られてきた。

当初、デザイナーの大森さんからカンプがあがってきたとき、
「うーむ、地味だなあ」というのが正直な感想だった。

そこで、勉強を兼ねて、自分で別のデザインを考えようとしたら、
さんざん迷ったあげく、大森さんのデザイン以外にない、
という結論に達した。
まったく、素人の浅はかさというべきか。

職人的デザイナーは、きわめて編集者的でもある。
本文の原稿をていねいに読み込み、その本の世界を理解し、
きちんとした衣装を着せてくれる。
デザインを意匠と呼ぶのが、まさに象徴的だ。

たしかに、もっと派手なカバーデザインをつくることも可能かもしれない。
われわれは、本を売ること、すなわち書店で目を引く装丁に
することを望みがちだ。
もちろん、それが悪いなどと言うつもりはない。

だが、読者にとって装幀は、その本の世界に入りこんでいく際の
別世界の入口、ドアになっているのだ。

それは人目を引くことではなく、その本の本質的テーマを
さりげなく示していなければならない。

そんなことを、つらつら考えてしまった。


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2010年02月04日

天音画集『おかえり』(5)2010年1月31日(日)〜2月2日(火)



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(「雨のルンビニ」 (C) amane )


1月31日(日)、那覇空港着陸前のアナウンスでは、
「到着時刻、午後4時の那覇の気温は、24度・・・」
はー、とため息が出る。

空港からモノレールに乗り、美栄橋で下車。
宿へ行くとちゅう、書店をのぞく。
店内には、弱いながらも、クーラーが入っていた・・・・。
うーむ。

宿につくと、Tシャツ一枚に着替える。
水道の水が、暖かい。

那覇にいる放浪(?)の画家、アマネさんの画集が出版まじかだが、
今回は、色校正をもって、打ち合わせ。

かなりの修正が出てしまったが、本というは、そういうものだ
と最近思っている。
トライ&エラー。
あるいは、まだ見ぬ荒野。

ある着地点が決まっても、さらに先へ行きたくなる。
イメージが具体的に固まってくると、さらにそれを
練り上げたくなってくる。

現代では、電話やメールやPDFで、いくらでも連絡がとれる。
しかし、面と向かって話し合うことの大切さを今回も痛感する。

というより、メールや電話で、大切な想いがどれほど伝わるか、
僕らはそれをすっかり忘れつつあるようだ。
別の言い方をすれば、メールや電話では、こころのうちは、
ほとんど伝わらないのだ。

自分がもらった、あるいは送ったメールを見れば、よくわかる。
本質的なことなど、ほとんど書かれていない。

アップした画は、だいぶ昔に描かれた作品。
「雨のルンビニ」。

「ところで、アマネさん、雨のルンビニ、僕の好きな絵ですが、
ルンビニという言葉の響きも好きで、この名前は何ですか?」

アマネさん、穏やかに微笑んで、
「ブッダの生誕の地名です」

どれほど年を重ねても、私はあいかわらず無知きわまりない。
そんな那覇の夕べだった。


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那覇ではいつも、老舗のゲストハウス「柏屋」に泊まる。
アマネさんに紹介してもらった宿だ。

いつもPC持参なので、個室を予約する。
最初からずっと、同じ部屋があてがわれている。

角部屋で、すぐに屋上に逃げられるので、
最近では、「ゴルゴの間」と呼ばれている。

私の写真集「孤島の発見」を宿で販売してくれることになり、
販促のために、額装した写真を何点かあずけたが、
その1点が、ゴルゴの間の壁にかかっていた。
ありがたいことだ。


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柏屋へ行くと、いつも屋上へ足を運ぶ。
屋上というのは、心ひかれる場所だ。

ほんのすこしだけ、世俗と離れることができる。
いや、というより、広場の孤独、といったようなものだ。

その日の屋上は、ほのぼのとした小春日和で、
いや、初夏の雰囲気ともいえる。
うららかで、ぼんやりとした雲が流れ、汗ばむほど。

できれば、そこに1週間ほどいたいと切に思う。

そんな那覇の出張が、あっという間におわり、
2月2日夜、帰途へつく。
羽田着陸の少し前、機内アナウンスが流れた。

「羽田の天候は曇り、気温4度・・・」


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2010年01月27日

天音画集『おかえり』(4)2010年1月27日(水)



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(「月下の島」 (c) amane)



これは、アマネ画集に収録予定の「月下の島」で、
私の好きな作品だ。

空の上から、月明かりの島を見下ろした風景である。
青画用紙の何も描かれていない背景が、
静かな海に見えてくるから不思議だ。

すでに印刷会社にデータ入稿を終え、
今週中に色校正があがってくる予定だ。
発行予定は、3月初頭。

タイトルは、『おかえり』に決まった。

当初、アマネさんは、『幻想光曲』というタイトルを
提案してくれた。

わたしたちは、子供のころ、さまざまな光に包まれながら、
その光のなかで遊び、学び、新しい世界に触れていく。
いや、みずから、光をまとってすらいるのだ。

だが、大人になると、光などそっちのけで、社会生活という
あたかもモノクロームの世界に閉じこもってしまう。

ゲーテは死の床で、「もっと光を」と言ったが、
わたしたちの命をつかさどっているものが、
じつは光なのだと、そして、それを再び、
虚心にみつめてほしい・・・・

そんな願いを込めたアマネさんの提案だったと思う。
もとより、作品は著者のものであり、編集者があれこれ
異議を唱えるのもおかしなものだが、
私は、やや違和感を覚えた。

光を求めて、家を出る。
「毎日旅をして、毎日帰郷する」(まえがきより)
そして、家とは、いつも帰る場所にあるものではなく、
みずからの心のうちにある、というアマネさんの言葉が
頭の片隅にくっきりと残っていた。

そこで『おかえり』というアイデアが出てきた。
私たちは、結局、どこへ帰っていくのか。
その消息が、この画集のテーマを表しているように思えたからだ。

タイトルというのは、きわめて重要なものである。
瞬間に決まることもあれば、延々と、頭をひねることもある。

どのようなタイトルをつければいいのか、決定的な方法は
まだないようだ。

ただひとつ言えるのは、ひたすら、その作品世界に入りこみ、
同化し、その世界をあらわすひとつの言葉が天から
落ちてくるのをひたすら待つしかないと思っている。

いずれにせよ、読者の方々が、どんな感想をもってくれるか、
今から楽しみにしている。

(和田文夫)

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2010年01月13日

天音画集『おかえり』(3)2010年1月12日(火)



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(宝魚 (C) amane)



アマネ画集も、ようやくレイアウトへの流し込みが終わり、
内部初校をプリントアウトした。

これまで何冊も手がけてきたが、いつも頭をかかえてしまう。
これで、いいのだろうか、と。

すべては、自分の思い通りに進めることができる。
だからこそ、それが最もふさわしい形なのか、
つねに自問が押し寄せてくる。

ちょっと、人生に似ていなくもない。
今あるようにしかならないもの、自分で選び出したものなのだが、
ついつい、そうではない可能性に想いを馳せてしまう。

だが、作品というものも、ある種の一里塚、
その時々の流れに身を任せるしかないようだ。

そんな折り、著者のアマネさんからメールが届いた。

 「年末から飲み会のお誘いも断って(笑)、久々にサイズの
  大きな絵を描いてました。70×45ほどですが、久々に明け方
  まで描くような時間を過ごしました。

  インスピレーションが来ないと描かないので、そんな時ぐ
  らいは描かないといけません(笑)。ただ、描いていると
  きは、音楽をよく聞く時間でもあります。

  息抜きに、知り合いに頂いた「One Night With Blue Note」
  のDVDを見ましたが、アート・ブレーキー、マッコイ・タイ
  ナー、ミシェル・ペトリチアーニと懐かしい顔ぶれと音に
  静かな興奮を覚えました。

  アート・ブレーキーは十代の終わり頃、初めて触れたJazzで、
  初めてのLiveでした。マッコイも、サンフランシスコ時代に、
  当時チャイナタウンの中にあったKeystone cornerという
  ジャズクラブで、ピアノを弾くマッコイの真後ろで背中を見
  ながら聞きました。

  今は優れたデジタル技術で昔のものも高音質で再生されます
  が、その場の空気感や匂い、プレイヤーの何気ない表情など
  は、再現出来ません。まあ、聞いてる自分も再現できません
  が(笑)。

  キース・ジャレットの七十年代後半のケルンコンサート後の
  日本ツアーLive五枚組も初めてじっくり聞きましたが、いい
  ですね。

  クラシックは、自分の好きなドボルザーク、ベートーベンの
  ピアノ曲を久しぶりにゆっくり聞き、あらためて当時の人た
  ちの情感の細やかさに驚かされました。

  時代を越えて、クリエータたちの創り出した世界が未だ生き
  て生かされていることの尊さを実感します。音楽を聞いて、
  つらつら色んなことを思い出しました。

  長々とすみません、今日の那覇は冬の模様で、昨日は夏模様。
  島らしいお天気です。では明日の初校の到着を楽しみに待っ
  てます。ありがとうございました。 アマネ」

この、のんびりさかげんがいいのかもしれない。
僕も肩の力をぬき、ミュージックを聴くことにした。

ラルフ・タウナーの「Anthem」というアルバムを聴きながら、
あと少しだけ、推敲を重ねてみようと思う。
「Anthem」は、2000年に録音された、ギターのソロアルバムだ。
すばらしい演奏だ。

原稿を推敲しながら聞いていて、ふと、スペインのギタリスト
アンドレス・セゴビアを思い出す。
これがまた、そっくりなんだ。

スペインに行ったことはない。
だが、高校生のときに姉の影響で、フラメンコが好きだったせいで、
いまでもアンダルシアなどという単語を耳にすると、
心がざわめいてくる。

死ぬ前に、一度は行ってみたいと思っている。
もし結婚できれば、新婚旅行と称して、
半年くらい行くことができるのではないか・・・。

いやあ、でも、ポルトガルもいいらしいし、
できれば、昔訪れたヴィーンにも行きたい。
いや、どうせなら、イースター島だな、
と妄想は暴走するばかり。

そういえば、ガイアで出版した『沖縄正面』の著者、
ダニエル・ロペスは、国籍こそスイスだが、
正真正銘の(というのも変だが)スペイン人。
そして、彼と知り合ったのは、アマネさんからの紹介だった・・・
縁というものは、まことに不思議なものである。

今日の逗子は、雪がふりそうなほど冷え込んでいるが、
その冷気が、からだの細胞のすみずみまで洗い流してくれるようだ。
アンダルシアに乾杯。

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2010年01月07日

天音画集『おかえり』(2)2010年1月6日(水)



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(『青龍』(C)amane)


当たり前のことであるが、本をつくるというのは、
何もないところから、つまりゼロから何かをつくるということである。

これまでにどこにもなかったもの、それを多くの人の目に触れるように
形にすることだ。

出版で商売をしていると、それが売れるか、売れないかが
死活問題にもなるが、
じゃあ商売をするために本を出しているのかと問われると、
そりゃそうだ、と単純に言えないところがある。
僕の場合。

本というのは、いったい何なのか、つらつらと考えてしまう。
何十年も、編集という仕事をしてきて、
つねに出発点が気になるのだ。

高校生のとき思ったのは、本のなかにこそ、人生の本質が
横たわっているのであって、
現実の社会のなかには、つまらない身過ぎ世過ぎしかないのでは
ないか、などと思ってしまったのが運の尽き。

爾来、本づくりなる商売に憂き身を費やしてきたわけだが、
年を重ねるにつれて、本などつくるという虚業が
ますます楽しくなってくる。

単純に、映画と似ているかもしれないが、
2時間で、これまでにない生き方のアイデアを
一つのストーリーとして披露できるところが
面白いのかもしれない・・・

僕らは、実は、自分で思っているほど、
自由な人生を送っていないのだ。
いや、そもそも、人生は自由であるべきなのかどうかさえ、
怪しい。

ともあれ、活字の本ではなく、ビジュアルの本をつくっていると、
小理屈から離れ、虚心に、世界の様相を実感できる。

アマネ画集は、もうすぐ第一稿がまとまりそうで、
ひとつの流れが漠然とではあるが、見えてきた。

どんな形にまとまるか、楽しみにしていただきたい。

posted by サンシロウ at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ■『おかえり』/天音

2009年12月28日

天音画集『おかえり』(1)2009年12月28日(月)



いま、『アマネ画集』を編集しているところだ。
ダニエル・ロペスさんの『沖縄正面』につぐ、
ガイアート・コレクションの3冊目である。
3月初めくらいに出版する予定だ。

宮古島のゲストハウス「ひららや」で知り合ったアマネ(天音)さんとは、
もう5年ほどのお付き合いになる。

色画用紙にドイツ製の水彩色鉛筆で描く絵は、
アマネさんの穏和な人柄がにじみでていて、
ふくよかで、骨太で、ふんわりとした暖かさにあふれている。


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(最新作『黒龍』(C)Amane)


年末の慌ただしい時期ではあるが、いつもと変わらず、
マイペースでレイアウト作業にかかっている。

いま迷っているのは、画に添える短い詩というか、
アフォリズムを書いていただいたのだが、
ページのデザインをしていると、文字が邪魔になることだ。

もちろん、絵とアフォリズムのペアを眺めていると、
その絵と、アマネさんの想いがそこはかとなく
伝わってくるのであるが、
それが、ほんのすこし、息苦しい。

つまり。
絵は、文字ではないし、旋律でもない。
絵は、絵自体で完結していて、それゆえに、
さまざまな文字、旋律へのいざないを含んでいる。

それを限定してしまっていいものだろうか、
というのが迷いの原因になっているようだ。

まあしかし、こうやって迷ったり、いろいろ配置を換えてみたり、
そういう作業こそ、本づくりの最も楽しい時間であることを
久しぶりに味わっているのであるが。

じつは、本というモノは、編集者にとっては、
(いや、僕にとっては、というべきか)
プロモーションは別にして、
出来あがってしまうと、忘却の彼方へ去っていってしまう。

というより、出来あがった本の喜びは、読者へ移ってしまうのだ。
いずれにせよ、しばらくは、本をつくる喜びに
浸っていられそうだ。

今後、おりにふれて、編集のすすみぐあいを報告していきたい。
posted by サンシロウ at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ■『おかえり』/天音

2009年06月11日

往復メール集(004)★Aからのメール 2009年6月9日

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(copyright: amane, 2009)



おつかれさまです。

今日の沖縄は梅雨が明けたかのような爽やかな日です。
光が強くなると影の濃さが増し、沖縄ならではの光と影
のコントラストが美しくゆれます。

新しく描いた小作、拙画10点をスキャンし、今日発送し
ました。赤画紙はモニター上で見るとちょっと強いかも
知れません。仮にレイアウトする場合は小さめがいいか
と思います。

編集にあたって何かよいヒントになればいいですが。お
忙しい中、脳裏のフォーカスをゆるめてぼんやり見て頂
ければ嬉しいです。
                     (Aより)
posted by サンシロウ at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ■『おかえり』/天音