2020年09月01日

『孤島の発見』電子化日誌(2)2020年9月1日

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2007年の紙版『孤島』では、「砂山ビーチ」は収録しなかった。今回、追加収録する気になり、作業を進めている。砂山ビーチは、宮古では有名な観光名所なので、ひねくれ者の僕は、あまり好んで訪れることがなかったのだ。

とはいえ、もちろん、砂山ビーチは好きである。ちょっと肩すかしを食らいそうなほど狭い浜辺なのだが、そこがいい。そして、なんといっても、駐車場に車を止めて、すぐ海、といかないところも魅力的だ。駐車場に車を停め、密林のような急な勾配の小道をぐんぐん上っていく。砂丘植物に興味のある人なら、狂喜することまちがいない。「頂上」へ着くと、眼下に砂山ビーチが見渡せる。そして、白砂で足をとられる急勾配の坂を下るのだ。実際、僕は、この密林急坂の登り降りがしたくて砂山へ行っているふしがある。

[写真は、2007年7月10日に撮影。宮古島・砂山ビーチを見おろす山道。2007年の紙版『孤島の発見』には未収録]

★なお、2007年発行の紙版『孤島の発見』、現在、品切れとなっております。


『孤島の発見』電子化日誌(1)2020年8月31日

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夜半、網戸から流れ込んでくる夜気が、ほんのりと冷たかった。ああ、夏が終わったのだと、すこし寂しくなる。すでに立秋が過ぎ、処暑に入っており、ようやく暑さが峠を越したということか。

いま、2007年に出版した宮古島の写真集『孤島の発見』の電子書籍化の編集作業をしている。2007年の紙版は112ページだったが、すでに140ページを超えている。当初は、単なる紙版の電子書籍化だったが、作業をしていくあいだに、欲が出てきたと言うべきか。これでは、「改訂新版」とか「増補改訂版」という注釈を加える必要があるかもしれない。

それにしても、写真というのは、撮ってから時間が経てば経つほど、記憶と同じように、切り取ったある一瞬に、さまざまな思い、情感、郷愁、憧憬、幸福感・・・などが追加されてゆく。いわば、自分が生きた時間への郷愁だ。

写真は、2012年7月9日、撮影。宮古島・砂山海岸へ通じる山道。火照った草の匂いが漂ってきそうだ。2007年の紙版には未収録。

2020年08月31日

電子書籍のご案内>2020年8月14日
『雲を眺めて、七十二候』

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●●


小説『キリエの誕生』につづき、『雲を眺めて、七十二候』も電子書籍版が発売されました。

『雲を眺めて、七十二候』は、72の季節ごとに撮影した逗子海岸の写真を掲載したもので、2018年3月に紙版が刊行されました。

その元になったのが、このブログ <雲を眺めに逗子海岸> です。本ブログは、2008年(平成20年)9月3日」に第1回の連載がはじまり、12年目の現在では「連載1472回」を数えます。

ブログ用に撮影した6万点の写真のなかから82枚ほどを厳選して、写真集+カレンダーとして出版したのが『雲を眺めて、七十二候』です。

1年を、春夏秋冬の4つに分け、さらに、それぞれの季節を6つに分けたものが、春分、夏至、秋分、冬至などの「二十四節気」です。さらにそれを「初候/次候/末候」の3つに分けたものを「七十二候」と呼んでいます。

72の季節に撮影された写真を見ながら、逗子海岸の四季を味わうことができるでしょう。今回の電子書籍版は、価格も、紙版とくらべて大幅に安くなりました。この機会にぜひ、ごらんいただければ幸いです。



●電子書籍
発行日 2020年8月14日
版数  ver.1.0
形式  フィックス型(画像固定型)
修正  ほぼ、紙版に準拠しています
本体価格 500円+税
流通  アマゾンなど、オンライン書店にて

●紙版『雲を眺めて、七十二候』
発行日 2018年3月21日
判型  B6変型判(左右178×天地128mm)
頁数  168頁
本体価格 2,000円+税
posted by サンシロウ at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸

電子書籍のご案内>2020年7月14日
『キリエの誕生』

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そういえば、いま、紙版の書籍の「電子書籍化」を進めています。
2003年に出版された小説『キリエの誕生』が、7月に電子書籍化されました。
「ふつうの女の子」が運命に翻弄されながら再生してゆく物語で、著者(和田文夫)のデビュー作です。
以下に、書肆情報を記します。

●紙版
発行日 2003年11月6日
頁数  256頁

●電子書籍
発行日 2020年7月24日
版数  ver.1.0
形式  リフロー型(テキスト流動型)
修正  ほぼ、紙版にしたがっています
本体価格 500円
流通  アマゾンなど、オンライン書店にて


posted by サンシロウ at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸

2020年08月30日

雲を眺めに逗子海岸 No.1476/2020.8.30(日)

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(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro)

夕暮れの青が、さびしい青で、秋の気配を感じる。
シイタケのような雲が広がり、ほとんど形を変えない。
あまりに暑く、秋が深まっていることに気づかない。
すでに処暑の次候。合い言葉は「天地はじめて、寒し」だ。
温暖化のせいなのか、二千年前と今とのズレなのか、わからないが、
ビールがうまいことだけは確かだ。

処暑/次候(41候:8月28〜9月1日)
天地はじめて、寒し。
日の出  5:12(前日  5:11)
日の入 18:11(前日 18:13)

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2020年08月26日

雲を眺めに逗子海岸 No.1475/2020.8.26(木)

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今日も、夕焼けが鮮やかだった。
空が秋の装いに衣替えしつつあるのだろうか。
処暑に入って、ほんの少し過ごしやすくなった。
気づくと、南の空、半月が雲の背後にぼんやり浮かんでいた。
やはり、月も秋を意識してか、ほんのり黄色みがかっている。

(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro、SIGMA DP2 Merrill)


処暑/初候(40候:8月23〜27日)
綿のはなしべ、開く。
日の出  5:09(前日  5:08)
日の入 18:17(前日 18:18)

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2020年08月23日

雲を眺めに逗子海岸 No.1474/2020.8.23(日)

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(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro)

夕方、北西の空がきれいに焼けた。
久しぶりに、三日月を見たような気がする。

立秋がおわり、きょうから処暑。
暑さが峠を越え、収まること。
それが通じたのか、涼やかな風が網戸から入ってくる。
宵の口、庭から虫の鳴き声が聞こえてきた。
秋がようやく気配を見せはじめた。

処暑/初候(40候:8月23〜27日)
綿のはなしべ、開く。
日の出  5:07(前日  5:06)
日の入 18:21(前日 18:22)

posted by サンシロウ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸

2020年08月22日

雲を眺めに逗子海岸 No.1473/2020.8.22(土)

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(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro)

薄い雲に覆われた夕方。
海岸は思いのほか人が多く、土曜だということを思い出して合点した。
日の入りはすでに40分近く短くなり、秋の夕暮れの気配が漂う。
暑い日がつづくが、立秋もきょうで終わり、明日から処暑。
処暑とは、暑さが収まることをいうが、夜半、遠くで雷鳴が響くと
涼しい風が吹き込んできた。

立秋/末候(39候:8月17〜22日)
深き霧、まとう。
日の出  5:06(前日  5:05)
日の入 18:22(前日 18:23)

posted by サンシロウ at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸

2020年08月13日

雲を眺めに逗子海岸 No.1472/2020.8.13(木)

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(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro)

立秋はすでに次候に入ったが、暑い夏がつづく。
暑さのせいか、むわむわと膨らんだ雲が浮かんでいる。
そういえば、深夜、台所の流し台に残った水の粒をコオロギが飲んでいた。
涼風はまだ吹かないが、確実に日は短くなり、秋が忍び寄っているのだろう。

立秋/次候(38候:8月12〜16日)
寒蝉、鳴く。
日の出  4:59(前日  4:58)
日の入 18:33(前日 18:34)
posted by サンシロウ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸

2020年08月10日

雲を眺めに逗子海岸 No.1471/2020.8.10(月)

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(写真をクリックすると拡大します/SIGMA DP0 Quattro)

夏の最終章、といった美しい夕焼け。
いや、美しいというより、一抹の哀愁がただよう。
猛暑にあえぐ暑さなのだが、暦は立秋。
秋の気配がそんな気を呼び起こす。
だとしても、秋はなぜもの悲しいのか。
いや、ほんとうに寂しいのだろうか。
そんなことを考えてしまうのも夏の終わりゆえかもしれない。

立秋/初候(37候:8月7〜11日)
涼風、至る。
日の出  4:57(前日  4:56)
日の入 18:36(前日 18:37)

posted by サンシロウ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ★雲を眺めに逗子海岸